その問いかけをしたところ、「子ども」「彼氏」「劣等感」「直感」「信念」「食べること」「自分に嘘をつかないこと」「父親の言葉」「家族」「友達」「親しい人の励まし」「夢」「自由への渇望」「自分を信じること」「出会った歌」等々、それぞれに、自分にとっての原動力となる答えをくださいました。

BPA LVE Vol.14のテーマは、「原動力」です。

人間は、基本的に怠け者です。
野生の動物が生きるために行動するとしたら、特に日本では、そのようなギリギリの状況で生活をしなければならない人は、そうそういません。
「動かずに生き残れるものなら動きたくない」のが人間ですが、そうした集団の中でも、自ら望んで、努力という苦行を前向きに実行できる人間がいます。
そして、生き残りのために、どんなに辛い仕事であっても、どうせ、やらねばならないのであれば、前向きに努力する方が、良い結果をもたらします。

そのような前向きの努力をするときの原動力になるものは、一体何かということは、多くの人が知りたいところではないでしょうか。

競争社会と言われる現代。不況と呼ばれる時代。
より良い商品をもっと安く、そして、もっと良いサービスを、ということを、消費者は貪欲に求めます。消費者満足のために、企業は生き残りをかけて戦っています。
中には、毎日、与えられたことを繰り返し、時間が過ぎるのを待ち、夕方には仕事を終え、その後は完全に仕事とは離れた時間を過ごしている人もいるでしょう。
しかし、会社全員が、そのような意識でいたら、競合相手に負け、会社は遅かれ早かれ潰れます。

素晴らしいアイデアと、見事な戦略をもち、優れたノウハウを蓄えた人が配備され、他の社員は粛々とその指示に従って働けば、会社全体としてやっていけるような時代であった過去と異なり、与えたことだけされていては、まず企業の存続は有り得ません。
また、この人の言うことは絶対に間違いないという神のような存在も、どこにもいません。各々が、自分の立場で、工夫し変革を起こすことが求められています。
さもなくば、競争相手よりも物理的に多く働いて、物量、時間量でカバーするしかないのです。
そして、企業は、まさに、言われたことしかできない人間を追い出し、自分で創意工夫のできる人を求めているのが現状です。

そうでなくても良いのは、お役所仕事くらいかもしれません。
若者たちが「公務員になりたい」というのも、「言われたことだけして、給料がもらえたらいい」という、企業から過去の廃物として、捨て去られている廃人材のような人間しか育っていないことの表れではないでしょうか。
若者たち自身も、世の中は、懸命に生きている中でしか成り立たないということに気がつかないまま、人を喜ばせたり、感動を与えたりするどころか、失望させ、ため息をつかせる人間になってしまっています。(多くの大人たちも、同じかもしれません)

今という時代は、会社に勤め続けるということさえ、大変な時代です。一生懸命に働かなくても、定年までなんとかなるだろうという甘い世の中ではなくなりました。
どんな怠け者でも懸命に働かざるをえないという現実。こうした必要に迫られた原動力も大事なことではあります。

しかし一方で、世の中や周囲に惑うことなく、自分の「仕事」のために、努力し続ける人もいます。非常に安泰に見えるお役所の中にも、数は少なくともそのような人はいるでしょう。
仕事ができるといわれる人は、他人にわざわざ言わずとも、夜寝る間も惜しんで努力しているのです。

その行動の源泉となる原動力は?という問いの答えは、「何を以て自分自身の悦びとするか」にかかってくるのではないでしょうか。
すなわち、自分だけの美学です。

原動力の問いに「劣等感」という答えた人がいます。
自分という人間はこうありたい、こうでなければならない、という気持ちは進むために大切です。
一番になりたい、勝ちたい、優勝したい、表彰されたい、という気持ち。あの大学に、あの会社に入りたいという願い。尊敬されたい、お金持ちになりたい、偉い人になりたい、という認めてもらうことへの価値。かっこよくなりたい、きれいになりたい、いつまでも若く、という容貌、健康への渇望。

しかし、こうした思いは、原動力としては実は最も弱いものなのではないでしょうか。
努力は、一般に、まじめであることによって実行できます。
一番になるには勉強しなければならない。優勝するには練習しなければならない。まじめに努力すれば、勉強が嫌いでも、練習が嫌いでも、ある程度のレベルまでいけるでしょう。しかし、まじめに、義務感や復讐心を原動力にいくら努力しても、勉強そのものの喜びを知っている人、練習そのものに喜びを感じている人に、おそらく勝つことはできないのです。

誰もが、いい企業といわれる会社に入っても、そこで行われる仕事そのものに面白さを感じなければ、就職した途端に地獄に落ちたようなものです。受験生が大学に入った途端、目標を失ってしまうことと同じです。
ラベルだけを手に入れても、本気で仕事の意味を考えることもできず、仕事の喜びも知らず、逆に恵まれているはずの待遇や周囲への不満を抱えたまま、一度しかない人生を終わってしまうとしたら・・・

仕事そのものに喜びを感じることが努力の原動力となり、本人が思ってもいなかったのに、結果として、すごい人になっている人も、世の中には存在しています。

多くの人は、何が一番好きなのか、何に自分の努力の全て、人生そのものを賭けたらいいのかを見つけることができません。
もしかしたら、死ぬ瞬間までわからないのかもしれません。それでも、たとえ、迷いがあっても、自分の人生は、この仕事のために存在しているのかもしれないというような、自分の存在価値に少しだけでも触れた時、それは大きな悦びとなり、自然に努力するための原動力、しかも最大の原動力になるのではないでしょうか。

どういうときに人は自分自身の存在価値を感じることができるのでしょう。
よく言われる使い古された言葉かもしれませんが、自分の仕事が他人に笑顔をもたらした時でしょう。自分の仕事によって、誰かを喜ばせたり、誰かに勇気を与えたり、要は誰かが生きていくための、何らかの力になることができて、そのことが分かった時、人は自分が生きている意味を実感できるのです。

人間は、それぞれに能力が備わっています。心身に障害をもっていようとも、ある分野では、本性の能力をもっています。
原動力を作り出すエンジンは、誰もがもっていて、そのガソリンが十分にあれば、人は他人や自分で限界と思う力を超えた努力ができるのです。自分の存在価値を知り、誰かが生きるための力となること。
それを見つけた人は、たゆむことない原動力を持ち続けることができるのでしょう、
組織が生き残るためにも、リーダーに最も求められる重要な仕事は、組織のメンバーが、この原動力となる自分の才能を見つけられるように、導いていくことではないかと思います。

起業を目指しながら、迷いを感じておられる方。組織において、経営者感覚を身につけた社員を求めている方。ビジネスにおいて、自分の存在と、誰かの生きる力となることで、永続的な循環を生み出したいと思っておられる方。

ぜひ、BPA LIVEに足をお運びください。

 

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