「ロジカル税務戦略でビジネスを創造する」小池康夫税理士事務所所長 小池 康夫氏

 

小池康夫氏の第一声は、「税は敵か味方か」という問いかけから始まりました。
小池氏の、この問いに対して、小池氏のプレゼンを聞かせていただいたことで得た私の考えを述べてみたいと思います。

小池氏は、税を掌る財務省というのは日本の最高頭脳集団であり、税務調査が入ったら、必ず税を取れるように作られており、自社を守るためには、最高頭脳集団の武器にやられないようにルールをしっかり守ることが大切だと話されました。さらにルールを論理的に活用してこそ、ビジネスプロデュースにつながるという話をされました。従業員の不正を防ぐ話、契約書作成がリスクを避ける話、売上タイミングは、1度しかない話、棚卸資産に価値が入れられるかの話等々は、税務調査で指摘されるリスクをビジネスプロデュースに活用している興味深い話でした。

 

守るべきことは守り、それができて初めて、税という武器をもメリットにしてしまうロジカル税務戦略。
税という法律と経営が結びつく、税理士ならでの視点は、とても参考にもなりました。

 

「税理士は法律家たれ」

とは、普段、小池氏が自分の教えている専門学校の学生たちに言い続けている言葉です。
税理士とは、税法だけを知っておけばいいということではありません。実務で起こる経済行為には民法をはじめ、他の法律が密接に関わってきます。弁護士や裁判官でさえ、すべての条文に精通できていないのが本当のところではないでしょうか。

 

小池氏のいう「法律家たれ」とは、「法の持つ原理原則を意識して理解する」ということとして受け取れました。
原理原則さえ知れば、おおむねの方向性や考え方は想像がつくはずだからです。
メリットとペナルティを論理的に分析し、守るべきルールを探り、自分で考えるという力をもつことが必要とされることで、リスクを最小限にすることができます。

 

紙として残すということは、相手の疑いを消すことのできる方法の一つでもあります。
その時も、

敵か味方かという視点

ではなく、相手の疑問に丁寧に答えるために、日常の中で、何を準備し、支払うべき金額を常に、頭に置いておくことで、「税」を通じての社会貢献ができるという感覚を自分の中に持つことが、「税」を介在した「利他心」といえるのだと思いました。

 

人の数だけ「正しさ」があります。人間の認識は不完全であり、決して「正しくはない」からです。人は自分の外にあるもののほんのひとかけらしか認識できないのです。すべて自分に都合よく解釈して理解したつもりになっていることもあります。見ている立場によって理解は異なり、

 

見えているものが全く違うのです。
20世紀、日本の教育は「たったひとつの真実」を求めてYesかNoの解を求めました。21世紀は、「正解」を求める時代ではなくなってきているように私は思います。

 

互いの立場に成り変わり、「敵か味方」を決めるのではなく、その両面を見ながら、相互関係をよりよく共存するために考え、自分だけでなく、互いが、より良くなるように進んで行くという作業がとても大切なことなのだと感じています。

 

小池氏はPISA観点に立った教育会社の経営もしていらっしゃいます。PISAとは「生きるための知識と技能」の力―つまり、知識の量を求めるのではなく、知識の活用や応用力を問うものです。
これはビジネスプロデューサーに求められる問題解決能力と同等の力であるといえます。

 

小池氏のプレゼンに流れる「利他心」とは、「敵か味方か」の視点を相手に成り変わることで、社会や世界で共有できる方向をみつけることなのであると感じました。

0 コメント

メッセージを残す

©2020 Business Producer Association

Business Tools クイックリンク

ユーザー名とパスワードでログイン

又は    

ログイン情報を忘れましたか?

アカウント作成