「俺たちに明日はない!-ビジネスは崖っぷちに立つこと」

株式会社ミク・スペースプランニング取締役 太田 惠昌氏

 

太田惠昌氏は、建設機械メーカのKOMATSUグループを40歳で退社してから現在まで、商業施設プロデューサーとして活躍しています。さらに15の法人、団体の役員や顧問を務めています。

この世界に転職した当初は、東京下町の商店街で「こんな汚い店で見栄えの悪い商品は売れないでしょう!」と、飛び込み、店の経営者の懐に入り込む作戦で仕事を始めました。何十軒かに1軒は「じゃあ、あんたの言う通りやってみようか?」という店を発掘し改装したのですが、その工事の間や完成後も、店に張り付き周囲の店に「繁盛店をつくる」とアッピールし、そこから、次々に仕事を受注してきました。最初の雑貨店は、倍の年商となったからです。また、ある商店街の再生では、若い店主たちと家庭の女性の夢を叶えようと、2日間の1坪ショップ開店プロジェクトを立ち上げました。

「今ある商店街から、自分の売りたいものを見つけてお店を作って売りましょう」と、募集したところ、「こんな商店街にシャネルやエルメスもある」ことを発見もしつつ、自分の店作りをし、最高で60 万円を売り上げる人も出てきました。当時、パートで1か月働いても6,7万の時代。女性達の夢を叶え、さらに高収入をもたらしたのです。なぜ、そんなことが出来たのかというと、「主婦の夢の一坪ショップ」の取材をテレビ局に申し入れたため、ショップオーナーの女性たちが、一斉に自分の友達に「テレビが来るから」と電話をし、お客さんを自分たちで集めてきた結果でした。さらに、商品を提供した商店街の店との販売契約でマージン率を事前に決めるなど、細かいフォローもあったのは言うまでもありません。

 

25年の間に1000を超える商業施設を作りました。「ダメな店は消えていくから、結果の出ている店だけが自分の業績として残っていることが有難い」と言われますが、今でも数多くの商業施設が残っておられるのは太田氏の丁寧な仕事への取り組みの結果と言えましょう。

一流料亭「なだ万」やビアホールの代名詞「ライオン」の伝統がもつ既成概念を捨てさせるという技術は、常に「いま」という時代感覚とご来店いただくお客様の目をもつ太田氏の力無くしてはできません。

太田氏が「海外に出てまで亜熱帯の木を伐採し自然破壊を伴うのなら日本だけが使う割り箸は止めよう」と言い、「食堂じゃあるまいし他人が使った箸は使えない」と怒る店の幹部を尻目に「飲食店は食堂」と太田氏は高級店でありながら割り箸を使わない店を作り出しました。

パンひとつとっても、水に恵まれた国ニッポンでは、食べ物には水分が多くないと食べ難く不評です。一方欧米人は雨量少ない環境のため日本人と違い体内での保水能力が高く唾液の分泌量が多いため、水分の少ないパンでも問題なくそれが普通です。そうした地域環境の違いなどについても敏感な感覚持ち、お客様の目を忘れないことが大切です。

 

最後に太田氏の出身地富山県で作られている地図を皆さまに見ていただきました。この地図は富山を中心に日本列島を縦でなく横に見たもので、ロシア、韓国、中国にとって、国防上日本はとても邪魔な海域の位置にあるということに気づかされます。中国は共産圏なので、中国の土地を日本は買えませんが、中国は水資源確保のためにも日本の土地をどんどん買っています。そのことを、皆さんは、どう感じているのでしょう。

 

ビジネスの面でも、地域作り、商売繁盛のために相手の立場でものを考えるために、相手から、どう思われ見えているかという意識をもつことは大事なことです。

 

利他心とは相手の立場になり自分を見つめるということでもあります。そして、常に自分と相手のギリギリの場面で、互いの利点を生かすため、本音でぶつかることが太田氏の「俺たちに明日はない」という言葉であり、今できることに全力を尽くすという意味でもあります。それがビジネスを成功に導いている理由なのです。

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