ビジネスプロデューサー協会会報誌『BPA JAPAN』第4号(2012年5月30日発行)に掲載された記事です。

BPAスクール校長 稲葉瀧文氏が、今回のプレゼンで最初に投げかけた言葉が山本五十六のこの言葉です。

「やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」(山本五十六)

日本には、父親が厳しく教え、母親が優しく育て、学校では知識、人格は家庭で学ぶという土台がありました。
明治時代『日本事物誌』を書いたイギリスの日本研究家バジル・ホール・チェンバレンは、「この国は、貧乏人は卑下をせず、金持ちは高ぶらず、自由平等の精神が社会の隅々まで生きわたっている。子どもたちが笑顔で大きな声で歌い遊ぶ姿は、子どもを大切にしているということがわかる」と言いました。

おじさん、おばさん、お寺の住職、年上、年下の友達。こうしたコミュニティの中で子どもたちは大人になっていきました。

「家族は守る 地域は良くする 社会は発展させる 国は作る」

これが基本にあって 個人の生活があると稲葉氏は言います。
まさにコミュニティの力こそ、国を作ることではないでしょうか。

「うさぎとカメ」の昔話を例に、【目標と目的】の話をされました。
カメのようにコツコツ頑張ればゴールにたどり着く、ウサギのように才能があっても過信してはいけないというように教えられましたが、そうではないだろうと、稲葉氏は言われます。

「ウサギは、カメの背中を目標にしていたから、あんなノロマに私は負けないと思った。カメは目的をゴールにおいて、最初からウサギのことなんて目に入っていなかった」 なぜ、カメがウサギに競走で勝ったかというと、能力の違いではなく、意識の違いであったのだと。

稲葉氏がアーティストを見る時には、「欠点なんてどうでもいい。長所を伸ばせばいい」と伸ばせるところを、もっともっと伸ばしてスターを生み出したと言われます。
稲葉氏は、いつも生意気だと言われていましたが、生意気だからこそヒットが出るのです!と、胸を張ります。
「あいつはダメだと言われる人間の、なぜ、いいところと付き合わないのだろう?」と、今でも思うそうです。

デンマークでは簡単に学校を作ることができ、自分の興味と能力に合わせて学校を選べます。行きたいところを旅行し、やりたいスポーツや音楽を勉強する時間があります。それが、なぜ日本では取り入れられないのか。

96歳のジャーナリスト むのたけじは、「教育という営みは、教えて育てているなんていう無礼な行為ではない。教育行為はまさに引き出す情熱、その努力から始まる。若者たちの内面にあるものを丁寧に引き出して光を当てて、吟味して改めるべきものを改めながら、あらゆる可能性を存分に伸ばして育つようにする、それが教育の本質です。」と言っています。

以前は、一人でやっても成功することができました。しかし、今は「チームとしてのゴール」プロデュースの力が必要な時代だと稲葉氏は言います。
そして「時代の風を読む」というように、ヒットを出すには、時代を読むことが出来なければ、ヒットは生まれない時代になりました。

世界には、破たんした国が出てきました。日本には時間がありません。優れたビジネスプロデューサーを発掘してビジネスを創らないといけないという危機感を持っています。そして創り上げたビジネスそのものを海外に売る。そうした発想をもち、行動に移せるプロデューサーが必要とされているのです。

「知行合一」という言葉があります。
山ほどのミナーに出ても、山ほどビジネス書を読んでも意味がないのです。一緒に行動を起こせる人と共に育む教育を、BPAスクール校長として、稲葉氏は「共に行く」―共行と書き表しています。稲葉校長が、最後に皆様に以下の言葉を贈りました。


人は見たいものしか見えていない
人は聞きたいことしか聞こえていない
人は理解しようとする者しか理解していない
ビジネスプロデューサーは
見えないものを見ないといけない
聞こえない音を聞かないといけない
理解できないことを理解しないといけない

0 コメント

メッセージを残す

©2020 Business Producer Association

Business Tools クイックリンク

ユーザー名とパスワードでログイン

又は    

ログイン情報を忘れましたか?

アカウント作成