ビジネスプロデューサー協会会報誌『BPA JAPAN』第4号(2012年5月30日発行)に掲載された記事です。

第1回パネルディスカッション テーマ 起業家とビジネスプロデューサーの資質

パネリスト
平山雅英(株式会社クロノファクトリー代表取締役社長兼CEO)
牛尾湧(東京大学教養学部文科一類 東京大学起業サークルTNK代表)
稲葉瀧文(BPA SCHOOL校長)
伊藤淳(ビジネスプロデューサー協会理事長)
コーディネーター
鈴木修次郎(修仁株式会社代表取締役)








BPAアカデミッククラブでは、大学生、社会人、ビジネスプロデューサーによるパネルディスカッションを開催いたしました。

大学卒業後起業して一年、「セミナー倉庫.tv」というインターネットでセミナー動画を配信する平山氏、東京大学2年生 牛尾湧氏、BPA伊藤理事長、 BPAスクール稲葉校長をお招きして、パネルディスカッションを開催いたしました。
起業して1年、日々を走り続けているという平山氏のプレゼンをお聞きして、You tubeとUSTREAMの良いとこどりで、急成長を遂げているお話を伺いました。その視点の鋭さは、これから、ますますアイデアが求められる日本において、ビジネスチャンスが、どこにあるだろうかと、自らに問いかける機会となりました。また4月に起業したばかりの鈴木氏がコーディネーターを務め、大変フレッシュなスタートを切りました。

「ビジネスプロデューサーって何者なのでしょう?」

そんな素朴な疑問にBPA伊藤理事長は、ビジネスプロデューサーは、同業種や業界に囚われない視野を持ち、普通の生活の中で、普通の人が思いもよらないような斬新な世界に通用するアイデア(知的財産)を実現するために、人・モノ・金を集め、プロジェクト化し、マネジメントしながら、カタチになった時点で、それを売って、次のビジネスを創り続ける、果てしない旅を歩む挑戦者でもあると話されました。
そして、日本のお金、高齢化を目前に、客観的視点で日本という国が生き残るためにも、知財を売り国益を上げるという方法こそが、経済を、日本を再生する方法であると話されました。
また、東大生の牛尾君は、やはりシステムに注目していて、自分でも勉強を始めたと言います。平山氏に「システムの専門家と対等に話をするにも、自分に知識が必要ではないか」と問いかけると「自分も最初は、すべてを一人でやろうと頑張りつづけていけれど、それでは時間がいくらあっても足りない。今は、任せてしまうと決めて、責任だけ取る!というように決めたら、すべて上手く進むようになり、楽にもなりました」と答えてくださいました。

「執着を手放すということ」

人は、自分に執着し、モノに執着し、お金に執着します。ビジネスにおいては、そこに利益が生まれると、さらに執着度が増します。
その時、すべてを自分一人で抱えない、創り上げたものを、もったいないと手放すことを惜しんでいると、バランスは崩れ、そこに滞りによって澱のような汚れたものが溜まっていきます。
ビジネスプロデューサーは、常に、プロジェクトというビジネスを生み出して育てては手放し、また、次のビジネスに挑戦し続けます。
続けるということは固執するということとは異なるのです。
本来、学校というものも、卒業したら、次のステップを踏み出すために、自分の頭で考え選択し、歩み始めるものでした。
中学を卒業すると、あるいは、高校を卒業すると、より多くの選択肢の中から、自分で選択する自由があったはずです。モノに溢れ、手に入れようと思えば、なんだって手に入るはずの今なのに、中学を卒業すると高校へ。高校を卒業すると大学へ。
それが大多数の人間は、まるでベルトコンベアに乗せられたように、自分で考えることもせず、選択する自由を失い「なんとなく皆が行くから」という方向に進んでしまっています。

「実力と信頼のバランス」

山に登る時。その頂上めざし、個々に自分のあった行き方を選ぶことが大切ではないでしょうか。最短で険しいロッククライミングで頂を目指す人。ゆっくり、山小屋で休み休み進む人。途中まで車で行く人。がんばっても苦しくて、仲間に背負ってもらう人。苦しくて、でも、皆の歩みのため一人で待つ人。苦しい人のために、皆が進むことを断念するということもあるでしょう。個々に選択し、何を守り、何を手放すかを、恐れないで決断し続けることも、「続ける」ということではないでしょうか。
険しいロッククライミングには、必ず、登る人であるクライマーと、登る人の安全をロープで確保するビレイヤーがいます。登る技術と安全を確保する技術はどちらも不可欠なのです。クライマーが、今までの自分の限界を越えるクライミングができる要素は、もちろん本人の実力が上がってきたということもあるでしょうが、ビレイヤーとの信頼関係が大きいともいえます。
ビジネスプロデューサーは、その両方をバランスよく発揮できる存在なのかもしれません。

アカデミッククラブの青年たちは、まだまだ未熟なところもたくさんあるでしょう。しかし、若きクライマーとしての挑戦心は、山に登ることさえ恐れる頭でっかちの齢だけを重ねた人間には到底かなうものではありません。ビジネスプロデューサーは尊敬されるビレイヤーとして、アカデミッククラブの方々に信頼される存在でありたいと思います。
世界(特にアジア、インド)のアカデミックの交流を進めるためにもBPAを活用する若きクライマーを応援してまいりたいと思います。

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