ビジネスプロデューサー協会会報誌『BPA JAPAN』第3号(2012年4月30日発行)に掲載された記事です。

BPALIVE Vol.3のテーマ「オリジナリティ(独創力)」でした。このステージに込めた祈りの言葉をお伝えしたいと思います。


なぜ、人は、自分だけの「個」を、オリジナリティを追い求めていくのでしょうか。
それはいつの時代でも、以下の問いかけを続けることではないでしょうか。

「私はどこに向かっているのでしょう」
「私は一体何ものなのでしょう?」

時は刻まれ、時は進み、森羅万象、すべてのものは変わりゆく運命にあります。
生命は生まれ、やがて死に逝く・・・

自然は時に残酷で、生まれた命を一度に奪い去ることもあります。
過去、すべての生命は、その自然の時の流れに逆らうことなく死を迎えていました。
しかし、智慧という贈りものを授けられた人間という生き物は、せめて自分の生きた証を残したいと、自分だけの「何か」をみつけ出そうとオリジナリティを追求し始めたのです。

オリジナリティ(独創力)とは、その互いの存在を感じることのできるものに与えられた力です。
自然の中、樹木の呼吸には、人間が生きるための酸素を排出し、人間がそれを吸収し、排出する炭酸ガスを、樹木が受け入れます。

その循環の中、私は誰でもなく、私は私であり、自然は自然であるという、その独自の尊さに気づき、互いがあるからこそ、それぞれに、自分の居場所で生き抜くことができるということ。その奇跡の瞬間に感謝できるようになります。

人には、見えないものを、見えるようにするために、絵やデザインを使い、表現する力があります。
およそ100年前に活躍したスイスの画家クレーの言葉です。
「芸術とは目に見えるものを写すことではない。見えないものを見えるようにすることである。」

風が湖を渡って、水面にさざ波を起こします。
普段、風の姿は見えないけれど、水面は風を見せることができます。

見えないものが、目に見えるようになる。

自然の世界では、はっきり見てとることができる当たり前のことなのです。

そよぐ風、冷たい風、生ぬるい風、熱い風。

こうした自然の世界を感じ取る感性は、人の生きる世界では忘れてはならない大切なもの…
それこそに時代をも超える時間がひそんでいるのです。

時代と共に文化は変化します。その変化の時流に、うまく乗ることができるのか…
それも、ビジネスには大切なタイミングといえるでしょう。

「夢」持つ人は、時間をもちません。
人類の普遍的な夢の次元には時間のベクトルがないのです。

現在、過去、未来、変わることのない夢は、心が生み出すのです。
「心」は、時間を超え、「心」は、国境も海も超えるのです。

人類は同じ生物。
そう考えると、時や場所を超えたビジネスもあって当然ではないでしょうか。

「時間を超える」- それは、すなわち「いま、ここ」を、心をこめて生きるということのみ。

未来を掴めますか?
過去を掴めますか?

未来も過去も、「自分がイメージしたとき」だけのもの。

「最高の生き方をしてみんな笑顔でいる地球」を、今この瞬間、それがかなっているかのようにありありと、イメージしてみてください。

これが「その意に乗る」ということ。

「意乗り」―「祈り」です。

オリジナルと呼ばれるものは、独りでは創りあげることはできません。
自然の循環、人と人との循環、世界の循環、宇宙の循環、すべては、巡りまわっているということ。
イメージを共有し分かち合う喜びを感じられるものが、真のオリジナリティを生み出すことができるのでしょう。

独りよがりの自分が思うオリジナリティは、真の独創力とは異なるもの。

時間で風化されないオリジナリティを生み出したいと思いませんか?

(文責 小幡万里子)

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