ビジネスプロデューサー協会会報誌『BPA JAPAN』第3号(2012年4月30日発行)のインタビューに掲載された記事です。

ISHICOLONY(いしころにー)プロジェクトを立ち上げたオクト環境開発株式会社代表取締役 加藤哲也氏に独占インタビューをさせていただきました。

ISHICOLONY(いしころにー)ってなんだ?と、思う前に、そのネーミングに、なんだか懐かしさと、子ども心をくすぐる音の響きを感じます。
加藤氏は、自分で拾った数々の石を並べながら、アーティストっぽい、はにかむような笑顔で答えてくれました。

加藤氏
「コロニーとは宇宙の植民地という意味で、生態学でいうと、同一種の生物が形成する集団。つまり、ISHICOLONYとは、石ころたちの集団のこと。それから、「石ころに」何を伝える?という意味で「いしころにー」は、掛詞にもなっているんです。

加藤氏の「ISHICOLONY」のHPを訪れた方へのごあいさつにはこうあります。

「僕たちは誰でもISHIころのように一人一人が色んな格好をしたアーティストのカケラです。けれど、遠く離れていてもISHIは繋がっています。(中略)どんなに未来が進化したとしても、足下に転がるISHIころは、きっとそこに転がっているのだから、いままでのように。(後略)」



加藤氏は、自然からの贈り物である大地の石は、どれもが、地球と時間が作り上げたたったひとつのオリジナルだと言います。そこにアートで意味と価値を与えることで、かけがえのない存在に作り上げることができます。それは人間にも、文化にも、社会にもいえることではないでしょうか。

少年の瞳を持ち続けている加藤氏は、素敵なケースから、石を一個一個、大切に出してくれました。それを並べる順番にも彼のこだわりを感じます。
最初から、石ころアートに思い入れをもっていたのかな?なんて気になって、思わず訊ねてしまいました。「石に思い入れってあったのですか?」

加藤氏
いろんなところで、石ころアートってあるんですよ。世界中に。驚くほどにたくさん。でも、それまで、石に書いた絵だな。「まあ、わかる、わかる!」そんなくらいで、思い入れとか、アートって呼べるようなものじゃないなあって思っていました。
でも、FBで岩手のアーティスト及川明恵さんの丸い石ころに蜷局(とぐろ)を巻いた蛇を見たとき、その石が蛇そのものに見えたのです。本当に、ただの丸い石なんだけれど。

その時、自分のFBに「今日、とても素敵なものをみつけた。天使には、石ころの方が寄ってくる。彼女が手に取ると、石に息吹を与える。」って、書いたのです。

なんていうのかな。ただの、そこらにある石ころにも、意思があるんだ!って感じたのです。石って、意志を伝えるものだったって、知ってましたか?
昔は、石に思いを込めて、旅する人に、遠く離れた大切な人に思いを込めて、手紙として伝達に使ったりしていたんです。

石ころは、人にとっての「道しるべ」だったり、「遺志」を預かっていたり、魂が込められていたり。
その反面、誰もが、子どもの頃に、心に溜まったものを放り投げるように、石を投げた経験があると思うし、川辺から水面に、平たくトントントンって、石の道を作ったりする遊びをしてきたでしょ。
生活と言う日常の中で、常に石はごく身近にあって、たとえば、現代だって、電車の線路に敷いているのも石だし。誰もが共有できる、当たり前にそこにあるものなんだけれど、手に取る人によって、意味や価値を作ることができるんだってことを、多くの人に伝えたいって思ったのです。

ただの石ころが、人と人とをつないだら面白いよね。で、石ころで世界の人々の笑顔を繋ぐことを目的にしようって《似顔絵石ころプロジェクト》を提案したんです。だって、昔々、石は思いを込めた感性の伝達手段だったから。現在にも復活させようって。

旅する人に宝もの探しをするように、似顔絵石ころを探す遊びの中でMAPに隠されたヒントを解きながら、FaceBookの連絡先があって、楽しみながら文化や歴史や人に触れて。似顔絵石ころ見つけたら、誰かの手から手へと届けてもらう。なんて素敵なんだろうって思いません?

僕は、デザインは ザ・サインって思っていて、まさに、それは、個の証明で あり、道標なんだと考えています。その先に人々が笑顔で集まってくれたら、最高の遊び道具でしょ。
だって、ただの石ころを自分のザ・サイン(道標)としてブランディングして、その価値を何倍にもすることができるんですよ。

Natural materialを、ブランド化していきたいんです。そこにある自然界の贈り物に価値を生むビジネスって最高に素敵だと思うんです。そして、それが、ほんもののビジネスだったと思うんです。
僕は、そのナチュラルな才能に価値を与えて、遊び心の中で自分が生活のできるだけの対価を得られる新しい創造を生み出していきたいと思っています。

たくさんの才能が集まっていて、アーティストの先輩を紹介するよってことも言われました。でも、すでに名のある人に頼るのはよそう。自分で何が生み出せるのかに挑戦したいとも思っています。
だって、僕らが楽しければ、失敗なんてないんだから。

僕たちは、7人の集まりなんです。なんで 7人なんだろう?って考えた時、「七転び八起き」の、ななつ転ぶことを選んだのかもしれないな(笑)そうして転がりながら、石ころって楽しいなって気持ちがひろがって欲しい。

ISHICOLONYでは毎日様々なコラボレーション企画が生まれています。
沖縄のアーティスト仲宗根さんとの絵本コラボだったり、岩手のアーティスト及川さんと仲宗根さんによる魔法の杖コラボや、カメラマン周藤さんとの写真コラボ、そしてISICOLONY全員で進めるTシャツなどのブランド化や、ヒーラーとのコラボで展開する守り絵シリーズなど。

4月14日 良い石の日。その日。僕らは始まります。

「石文(石手紙)」
現在のように一般人が文字を自由に読み書きできなかった遠い昔には、遠く待つ愛しい相手に石に想いを込めて、その相手の場所に行く旅人に渡したそうです。
なんてロマンティックなのでしょう。

届いた石を両手に包み、相手の気持ちを感じる能力が僕たちにもあるということです。
このような感じる能力をこれから僕らは大切にしていかなければなりませんね。














加藤さんが大切に石ころたちを仕舞っている様子は、まるで、これからの命を育む親鳥に見えました。

ビジネスプロデューサーは、無から有を生み出すマジシャンです。
そこには、自然が生み出したものに、価値と対価を作り、その価値を感じられる人々がいて、最初の経済の循環が始まるのです。

一番最初の価値を生み出す者には、命を生み出す苦悩も辛さもあります。それは大変に孤独な作業でもあります。
しかし、ビジネスプロデューサーにとって、生み出された価値を手にする人の笑顔と喜び、わくわく感を想像することで、創造することの困難もすべてが楽しみになるのでしょう。

石は言葉をもたないけれど、そこに魂を感じさせ、言葉を生み出す才能を持った人たちがいます。
沖縄の仲宗根さんと加藤さんの詩とアートのコラボをはじめ、岩手の及川さんの石ころアートと、とっても素敵なISHICOLONYという世界を感じてもらえたらいいな・・・と思います。

自分たちが楽しんでいる限り、失敗は生まれない!

その言葉は、みんな、自分の生き方を楽しんでいる限り、人生に失敗はないんだよ☆って、励まされた感じがします。
FBから始まった新しいカタチのプロジェクトのスタート。
21世紀のSNSから始まる新しいビジネスチャンスのスタートを感じさせます。

(文責 小幡万里子)

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